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子供の独立や親の同居などにより家族構成が変化すると、今住んでいる家の広さや間取り等が、世帯の生活に合わなくなることもあります。そのまま無理に住み続けることは可能かもしれませんが、生活の質の向上のため、今の家を売却して住み替えることも合理的な選択肢の1つとなるでしょう。
当ページでは、住み替えに関する各種のポイントをまとめてご紹介しています。
不動産を売却して住み替える主なきっかけを6点ほど見てみましょう。
子供が成長して独立すると、これまで使っていた子供部屋が不要になります。また、子供がいることを前提として作られていたリビングや収納なども、夫婦2人の生活に戻ってしまえば余分に広く感じられるかもしれません。
夫婦2人の老後生活に備え、より適切な広さや間取りの家に住むため、今までの家を売却して住み替えを考える方も多いようです。
同居している親が高齢となってきたため、近い将来に備えてバリアフリー設計の家や介護のしやすい家に住み替える世帯もあります。遠方に住む親の高齢化をきっかけに、同居を前提とした住み替えを行う世帯も多いようです。
結婚を機に、今まで住んでいた家を出て新たな家を購入する方も多く見られます。また、離婚により今まで夫婦で共有していた家を売却し、それぞれが新たに自分の家を購入する形で住み替える方もいます。
それまでは夫婦2人でコンパクトな家に暮らしていたものの、子供が生まれて家族が増えたり、遠方に住む親が同居することになったりなど、同じ屋根の下に暮らす人数が増えたことをきっかけに、それまでの家を売却して住み替えをする方も多く見られます。
転勤や転職がきっかけで引越しが必要となり、それまで住んでいた家を売却して住み替える方もいます。また、異動の可能性が少ない部署への配属が決まったことをきっかけに、終の棲家として適切な場所に適切なサイズの家を新たに購入する方もいるようです。
転職やリストラ、勤務先の業績不振等を理由に家計状況が変化した際、住居費の見直しを目的に、より身の丈に合った経済的な家へ住み替える世帯もあります。
逆に、転職や独立等による家計状況の好転をきっかけに、現在よりも余裕のある家へ住み替える世帯も見られます。
一般に、住み替えるには少なからぬコストがかかりますが、長期的な視野に立てば、世帯にはコストを超える大きなメリットがもたらされることもあります。現在の不動産を売却して住み替えることの主なメリットを3つほど見てみましょう。
不動産を売却して新たな家に住み替えることで、現在の家族の状況や、将来想定される家族の状況に合った適切な住環境を手に入れられます。
たとえば、当初は「子供は1人」と考えて手に入れた家でも、結果として子供が2人、3人と生まれるケースは珍しくありません。また、遠方に住む高齢の親が同居することになる可能性もあります。
当初は想定していなかった現在・将来の家族の状況に合わせ、改めて家を適切な大きさや設計にできる点が、家の住み替えからもたらされる大きなメリットの1つです。
現在住んでいる不動産を売却し、より通勤や生活の利便性が高い場所に家を購入すれば、これまでに比べて大きく生活の質が向上するでしょう。
新たな家はゼロから企画できるため、太陽光発電システムを搭載した高気密・高断熱の快適な家に仕上げることも可能。快適さが向上することで、生活上のあらゆるストレスが軽くなるのではないでしょうか。
当初は夢の詰まった理想的な家だったとしても、実際に長く生活をしていると、無駄なスペースや無駄な設備が多々あることに気づき、家を維持するためのコストパフォーマンスが悪いと感じることがあります。
家族の生活に即した適切な家に住み替えれば、無駄を抑えた経済的な家になるでしょう。
住み替えにともなう家の売却について、大まかな流れとポイントを見てみましょう。
現在の家の適正な売却価格を知るため、簡単な市場調査を行います。
参考する資料としては、公示地価や路線価、実勢地価、固定資産税評価額などがありますが、調査に自信のない方は不動産会社の簡易査定などを利用しても良いでしょう。
不動産を売却する以上、まずは専門の不動産会社へ相談します。売却の状況によっては、弁護士や税理士などへの相談が必要になることもあるでしょう。
少しでも高い価格で売却できるよう、家のクリーニングや修繕などを行い、購入希望者に対する見栄えを良くしておきます。また、購入希望者の求めに対してスムーズに対応できるよう、図面などの書類も整えておきます。
不動産会社と媒介契約を結び、広告や内覧などを通じて売却活動を始めます。はじめから購入希望者が決まっている場合(親族や知人など)を除き、不動産会社の媒介なくして自力で買主を探すことは困難と考えてください。
なお、不動産会社との媒介契約にお金はかかりません。売却活動に対する対価も必要ありません。売却が成立した場合のみ、不動産仲介手数料を支払う形となります。
買主が見つかったら売買契約を結び、物件の引渡しを行います。
売却活動とあわせ、住み替え先も選定する必要があります。住み替え先の選定プロセスを見ていきましょう。
新しく購入する家の条件を明確にします。
現在の家族の状況だけではなく、将来的な家族のイメージも十分に踏まえた上で、立地や広さ、間取り、設備などを具体化していきましょう。
住み替え前の家の売却想定価格、住み替え後の家のローン返済計画など、お金に関する計画の整理を行います。
なお、不動産会社の中には、お金の相談にも専門的に対応しているところがあります。媒介契約を結ぶ不動産会社を選定する際には、お金の相談にも詳しいところを選ぶと心強いでしょう。
希望に合う物件を見つけたら、実際に見学して比較検討してみましょう。注文住宅を建てる場合でも、土地・立地の見学は必須です。
最終的な住み替え先を決定し、売買契約を締結の上、入居準備を進めます。
住み替えの主な相談先と、それぞれの相談先の得意分野を見てみましょう。
今までの家を売却する際にも新たな家を購入する際にも、不動産会社への相談は必須となります。とりわけ、今までの家の市場価値(売却価格)の査定や売却活動において、不動産会社の存在は非常に大きな位置づけとなります。
まずは不動産会社への相談を軸とし、その上で必要に応じ以下でご紹介する専門家への相談も検討する形になります。
今までの家の売却をめぐり法的な懸念がある場合や、相続が関与して利害関係者間でトラブルが予想される場合などは、不動産会社とあわせて弁護士のサポートも受けると心強いでしょう。
なお、弁護士にはそれぞれ専門分野があるため、相談先を選ぶ際には、不動産問題に詳しい事務所を選ぶことが大切です。
不動産の売却や購入に伴い各種の税金が発生しますが、これら税金を正確に計算して確定申告を行うことは、素人には容易でありません。税理士のサポートを受け、正しく速やかに納税しましょう。
税金の正しい計算だけではなく、少しでも節税するための方法や還付金申請の助言なども行ってくれるので、不動産売買における大変頼もしいパートナーとなります。
住宅ローンアドバイザーとは、一般財団法人住宅金融普及協会や一般社団法人金融検定協会などが主催する民間の専門資格。世帯の収入や家族構成、ライフスタイル等を考慮し、無理のない住宅ローンの計画を提案する専門家が住宅ローンアドバイザーです。
一般的にはハウスメーカーや不動産会社、金融機関などに所属する有資格者となりますが、住み替えの中心的な窓口となる不動産会社に住宅ローンアドバイザーが在籍していれば、売却・購入・住宅ローンのサポートをワンストップで受けられるので便利かもしれません。
家の売却をともなう住み替えをテーマに、各種のポイントをご紹介しました。
住み替えの主なきっかけは家族構成の変化や老後生活への備えですが、いずれのきっかけであっても、現在の家に住み続けることと比べ、住み替えが生活の質を向上させることは間違いないでしょう。一時的なコストはかかりますが、売却金と相殺すれば、その分だけ負担も軽減されます。家族のライフステージに変化があれば、ぜひ前向きに住み替えを検討してみてはいかがでしょうか。
住み替えを検討する際には、専門家のサポートが不可欠です。不動産会社等の協力を仰ぎながら、新たな生活に向けてスムーズな住み替えを実行していきましょう。
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